坂上エリア

浅間隠山


 
東吾妻、中之条町から見ると、浅間山を隠してしまうところから「浅間隠山」と名づけられた山です。富士山に似た山容から「川浦富士」、あるいは、山頂部が二峯に分かれているため「矢筈(やはず)山」といった別名もあります。
標高1,756メートルの山頂からは、360度の展望が素晴らしく、浅間山はもちろん、北アルプス、上信越の山々、遠く関東平野も望めます。麓の浅間隠温泉郷はハイカーに人気で、疲れを癒すのに最適なコースです。浅間隠山登山口から温川の支流を、左右に何度か渡りながら登って行くと、標高1,300メートルあたりから急な登りになります。このあたりから鞍部に至るまでを「シャクナゲ尾根」といって、5月中旬頃にすばらしいシャクナゲの群生が見られます。
 

大戸関所


 
大戸は江戸時代信州・草津街道の要所にあったことから、寛永8年(1631年)に関所が設置されました。幕末に国定忠治がこの関所破りの罪に問われ、処刑されたことで有名になりました。
 

忠治地蔵


 
大戸関所破りの罪でこの地で磔にされた国定忠治ですが、天保の大飢饉の際に米倉を開放するなど、大衆に愛され、処刑場所に地蔵が建てられました。
 

ハナショウブ


 
地元の「須賀尾花しょうぶの会」が丹誠込めて育てています。見頃は6月中旬~7月上旬です。
 

仙人窟


 
入口の高さ約8メートル、深さ26メートルの洞窟で、夏でもひんやりする窟内に延宝6年(1678年)の石像の十八羅漢や聖観世音などが安置されています。
 

滝ノ沢不動滝


 
浅間隠山麓にある不動滝。季節ごとに異なった見栄えがあります。
 

忠治とまどいの松


 
この松の根本で国定忠治が大戸関所破りをとまどったといわれています。今は3世の松が国道脇に植えられています