移動形態 |
歩 行 障 害 |
車 椅 子 使 用 |
含まれる
高齢者 |
日常生活に支障はないが
身体的低下のみられる高
齢者
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つたい歩き,杖歩行,介
助歩行
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日常車椅子を使用し自立
または一部介助で生活す
る高齢者
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障害が重度で,日常生活
全般に重度の介助を必要
とする高齢者
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生活上の
問題点 |
・若年に比べ身体寸法が小さい
・転びやすく,骨折しやすい
・足腰が弱り,段差や階段が問題となる
・上肢・指先の力が弱り,ドアノブの操作が問題
・バランス機能が低下し,よろけやすい
・視力が低下し,物の識別がしにくい
・臭覚が低下し,ガス漏れなどに気づきにくい
・体温調節機能が通常はよく保たれているが,寒
冷
暑熱温度に対する反応が低下する
・排泄回数が多くなる
・杖歩行などの場合には,食事を運ぶなど物の運搬
が困難 |
・車椅子に座ると手の届く範囲が狭くなる
・段差があると移動できない
・車椅子の進行・回転にはひろいスペースが必要
・手すりやトランスファー装置などの補助設備が必要
・若年の車椅子使用者と異なり,高齢者の場合に
は,入浴や排泄に介助が必要なことが多い
・体温調節機能や足の温熱感覚が低下する場合が多い
・障害や病状が重度となると,ベット上の生活とな
り,専門家による看護・介護サービスが必要となる |
リフォー
ムのポイ
ント |
(通路)敷地などの小さい段差も解消し,すべりに
くく,つまづきにくい床材とする。必要な場合
には,手すりを連続的にもうける
(台所)いすに座って料理できるようにする
(洗面所)洗面器に寄りかかる場合には,洗面化粧
台とするか,またはいすに座って洗面できるように
する
(トイレ)様式とし,手すりをもうける
寝室と接近して設ける
(浴室)浴室の縁高を低くし,またぎやすくする。
バランスが悪い場合は,浴槽の縁を広くしたり,
移動台を設け,腰掛けて出入りする
(寝室)玄関,トイレ,浴室と同一階に設ける。
ベットを使用する |
(通路・出入り口)車椅子で楽に通行するために,
通路を850o・出入り口を800o以上とし車
椅子が回転するところにはそのためのスペース
をとる
(台所)車椅子の回転スペースを設け,流しなどに
十分近づけるように,車椅子に座って膝が入る
空きを流しの下に設ける。車椅子の移動を最小
にするように,流し,調理台,ガス台,食卓を
配置する
(トイレ)車椅子が回転できるスペースと便器に移
乗する際に使用する手すりを設ける
(浴室)車椅子のまま洗い場に入れるように段差を
解消し,移乗台に乗り移り入浴するようにするのが
一般的である
(寝室)ベットの周辺に車椅子回転用のスペースを
設ける。車椅子で手の届く範囲に収納を設ける
(トランスファー装置)車椅子から便器や浴槽への
移乗が困難な場合には,天井にレールを取り付け
トランスファー装置を設ける |