インドラサン踏査隊報告 概要


7/19 成田発AI−デリー着

7/20 第2便クルの天候が変わって引き返す

 デリーから国内線でクルへ。予定した16人乗り機が故障とかで6人乗りに変わり、アイジャズと弟のルミを入れて9人が、分かれる。第1便は無事クル着。第2便はクルの天候が変わって着陸できず引き返し、大沢、村上、アイジャズ3人はアイジャズ宅に泊まる。

7/21 第2便が飛び、あわただしく合流し出発

 第2便が飛んで無事クル着。すぐにタクシーでマナリへ飛ばす。ホテルで合流し、昼食後すぐに出発。ハムタ村 から急坂を登って行き深いヒマラヤスギや広葉樹の林を歩いてセッタンを過ぎカンセルに宿営。

7/22 ジュアラへ

 次第に林が薄くなって石楠花が出てくる。登り気味に次第に標高をあげて行き、チッカの広い河原から急坂を登って再び河原に下り、ナライニ川に架けられた丸太橋を渡って右岸に移り、右岸をさかのぼり、途中雪渓のトラバースや徒渉があって時間を食う。徒渉が終わってジュアラに宿営。広々した沢の源頭のような河原で、徒渉が終わったところに茶屋が1つテントをはっている。

7/23 ブルーポピー咲くハムタパスを越えシヤゴルへ

 ジュアラからは次第に高度を上げる登りで、広いカール状地形の河原が広がり残雪が増えてくる。昔の氷河が後退した後らしい何段にもなっている美しい谷を登って行く。ブルーポピーはじめいろいろな花が咲き、薬草取りの羊飼いが斜面でしきりに薬草を掘っている。 峠の登りの最後は大きな雪田の上をかなり登る。ガスがかかってきて方向がわからず、まだかまだかと思う頃やっとハムタパス。ガスがきれいに晴れて右手にインドラサン(35KByte)、デオチバが美しい姿を見せる。峠の下はこれまた登りと打って変わった急ながけが続き、谷川岳のザンゲ岩付近をえんえんと下るような道。目の下にはインドラサンへ続くチャトル谷が大きな氷河跡を見せてうねっている。峠の下りにはこれまたたくさんのブルーポピーがあったが、下りに気を取られ、疲れと一緒でもうどうでもいい気分。 谷に降りついてしばらく下ってシヤゴルに宿営する。近くには羊飼いの家族が2,3組住んでいる。

 シヤとは寒い、ゴルとは牧草地。本当に寒い風が谷の奥から吹いてきて、はじめてシュラフカバーを使う気になった。建築用材の「ダイケンの防水透湿シート」を袋状に縫ったシロモノ。軽くて暖かいのだけれど、動く度にガバガバとでかい音がしてとなりのテントでは何してるんだろう、と不思議に思っていたそうな。夜中にトイレに出るとき、自分でもあきれて、吹き出した。

7/24 チャンドラ川に出る

 シヤゴルから更にチャトル谷の右岸を下って、チャンドラ川が見えてきた頃、合流点の少し上で左岸に移る。これは簡単にスノーブリッジで渡れたが、これがないときは大変だ。左岸を下ってきてかなりのところをへつるルートになるらしい。後はチャンドラ川の左岸を歩いてつり橋に出て、橋を渡って茶店で休憩。この先がまだ車が通行できないとかで、バタルやスピテイへの車がこないから静かなものだ。われわれのような西洋人トレッカーと地元の人が数人休んでいるだけ。チャイを飲んで再び歩く。炎天下の自動車道をうんざりしながら歩いて、ドウルニーに宿営。チベッタンの茶屋が1軒ある道端。

7/25 ロータンパスへ登る―目の前には対岸のCB山群が展開して素晴らしい

目の前の斜面に取り付いていきなりどんどん標高を上げ、いくつもの沢を横ぎってロータンパスへトラバースして近づいて行く。自動車道を行くよりはるかに眺望がいい。たくさんの花畑があり、目の前には対岸のCB山群が展開して素晴らしいコースだ。澤のトラバースは水あり、雪渓あり、涸れた谷ありで、変化に富んでいる。季節が早いと雪渓が残っていてアイゼンやピッケルも必要になるだろう。ロータンパスは雪の上の観光地化していた。貸しそりや貸しスキーに乗馬で行く雪の上一周コース。峠からしばらく下って目の下にマリの茶店集落を眺めるところがテントサイトだという。ここは何とヘアピンカーブのど真ん中。一晩中うるさかった。

7/26 マナリへ向かう

 マリへ下って茶店でチャィをのみ、昼近くまで迎えのバスを待って、ようやくマナリへ向かう。マナリのホテルで昼食後、タクシーでナガール村のリョーリッヒ美術館、シャルマの家、現地エージエントのシン氏宅訪問。

7/27 マナリの町でくつろぐ

 登山学校訪問。懐かしいラジーブ・シャルマにも会えた。マナリの町で昼食と買い物の後、森田さんの「風来坊」へうかがう。いろいろな話が弾み、楽しく過ごす。村上は森田さんが初めて彫ったというマニ石をお土産にいただく。ありがたい記念になった。

7/28 クルからデリーへ

クルへ出てデリーへ飛ぶ。デリーで買い物の後、サニーさん宅で夕食をごちそうになる。

7/29 サニーさんの工場を見学

 午前中は荷物の整理や支払いなどの清算。午後サニー夫人の案内で、サニーさんの工場を見学する。大きくきれいな工場で、日本向けの 婦人もの洋服を作って検品している。ホテルに戻ってチェックアウトし、空港へ。

7/30 8時30分成田着。新幹線で高崎着帰宅。


報告:村上泰賢(sharmili@theia.ocn.ne.jp


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