一時的な迷い・・・

高校で物理を勉強し始めたのは2年生になってからでした。

期待に胸膨らまして望んだ授業は思っていたほど楽しいものではなく、ちょっとがっかりしたところがありました。さらに、多くの人が物理を嫌いになるように、なにを隠そう自分も挫折しかかったことがありました。

その挫折の原因は”座標”でした。数学のように平面座標上の動きのないものであれば分かり易いけれど、物理には動きがあり、さらに、その動きには符号がある、俗に言う”ベクトル”に関することです。その部分が十分理解できなかった自分はたびたび符号のミスを犯してしまったのです。

そのころ、自分にとっては”数学”が一番得意な教科になっており、物理をやめて数学にするかなぁと考えたこともありました。