量子論・素粒子物理学との出会い・・・

物理学に思いを馳せながらも、これといった特別のことがなかった中学校を卒業し、高校入学までの約3週間の暇な時間がありました。この間に少しでも相対論を知りたかったので、ブルーバックスの相対論関係の本を3冊買い込み読んでみました。2冊はわりと分かり易く書かれており、楽しく読めた本でした。

その1冊に”プランクの量子仮説”が書かれてあり、これも相対性理論ほどではなかったけれども自分の常識を覆す”知識の革命”でした。

当然のことながら、量子論についても、もっと知りたいという欲求に駆られたのです。

高校に入学して学校帰りによく本屋により、たしかその当時すで発売されていた、『ニュートン』や『クォーク』などの科学雑誌を見るのが日課のようになっていました。

その雑誌で、物質の究極の素粒子”クォーク”、自然界の”四つの力”、その力を統一的にとらえる”大統一理論”などの最先端の情報を知り、これにも興味を持つようになりました。

この研究に日本としても筑波の高エネルギー物理学研究所(KEK)”トリスタン”を建設し挑戦しようとしていることを知り、自分もそんなところで仕事ができたらなぁと思ったものです。

このような状況でますます物理をもっと勉強したくなったのです。