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(株) まるおか


2003-7-23


 丸岡社長例会メモ
                            2000-02-15
前橋支部2月例会
いつ・どこ   2000年2月14日 18:50〜19:50 前橋テルサ
だれ      株式会社まるおか 代表取締役丸岡 守氏

はじめに    私の経営のことを「こだわり経営」と紹介されているが、
        まだまだこだわってはいないと自分では思っている。
        ほんとうにこだわるならば、生協となり、また終局は自然
        食マーケットということになろう。

店長推薦    私の食べたいもの、結局それがお客の食べたいものとなる
        と考え、それには「店長推薦」のシールを貼っている。長年
        やっているのでこれは客に信用されている。

トマトの例   生鮮品の鮮度は時間や温度で変わっていくのでとても難
        しい。たとえばトマトである。
        トマト作り30年の人が、トマトはとても難しいと云って
        いる。
        すべてコンピュータで制御しているトマト作りの農場を
        見学した。しかし見た瞬間、これはおいしくない・・・・
        と思った。食べてみた結果、やはりおいしくなかった。
        ゆうパックでも、地元箕郷のトマトを「もぎたてのトマト」
        としてPRしている。
        田舎で作るため、空気が清浄、自然環境の良いところで作
        っているのだというキャッチフレーズである。しかし、お
        いしくない。

リンゴの例   またリンゴの産地へ行ってもぎたてのりんごを食べて見
        る。すごくおいしい。
        それではこれを知人に送ろうと注文してみるが、知人に配
        送されたものはまったく試食品と違っておいしくない。
        なぜだろうか。
        リンゴは日当たりの良いところはおいしく、これを食べて
        おいしいと判断する。
        しかし同じ木であっても日陰のものはうまくない。
        木が同じでもダメなのだ。生産者側がお客の立場に立って
        選果してくれるかどうかが問題である。

量産の時代   今までは大量生産の時代であった。今、これをお客が望ん
        でいるのだろうか。
        大量生産はアメリカの文化である。この技術はカメラ、自
        動車などの工業製品では同じ品質の良いものができる。
        この手法を食べ物に応用した。いっぺんに作り、いっぺん
        に全国にバラまく。いわゆる大量販売である。そのかわり
        価格も安く、安定的に流通する。大量流通である。
        しかし、今は飽食の時代、日本は世界一のお金持ちだとい
        われる。ハラいっぱい食べるようになり成人病が急増して
        いるのが現状である。
        お客が望んでいるのは質の良いもの、価値があるものであ
        る。

コマーシャル  テレビは、毎日々々、もっと食べろ、食べろとコマーシャ
        ルをしている。そして食べ過ぎれば薬を飲めばいいと薬の
        コマーシャルをしている。そして消費者はテレビコマーシ
        ャルによってマインドコントロールされている。
        はたしてこれでいいのか。

健康で食べる  私は20歳のときに胃潰瘍の手術をした。
        このときは10日間くらい食べられなかった。
        しかし隣のベッドの人は違う病気なので飲んだり食べた
        りしていた。このとき健康で食べられるのはいいものだと
        つくづく思った。

大切な知識   食べることとはいったい何だろう。
        欧米の学校では、食教育をがっちりやると聞いている。
        どのような食品をどのようにして食べるべきなのか、身体
        によくないものは何か・・・などということを小さいとき
        にしっかりと覚えこませる。
        日本ではどうか。ほとんど学校では教えない。
        五大栄養素とか、そういう抽象的なことは知識として教え
        るが、実際に健康を維持するための知識を教えることはし
        ない。
        食教育や環境教育をされては困るのは大手メーカー側な
        ので政治家などを動かしてもまずさせないということが
        考えられる。その結果、被害をこうむるのは国民となっ
        てしまう。

健康を続ける  健康になる要素、健康を続ける要素は何だろう。
        ストレスなど、さまざまな要素があるだろうが、7割は毎
        日食べる食事で作られるものと思う。
        大切な子どもの食べ物であっても、おなかが一杯になれば
        良いと、他のことはあまり考えない人も多い。
        何でもいいからとコンビニで好きなものを買わせたりし
        て、子どもの好きにまかせる。
        子どもは塾の帰りに自販機で好きな食品を買う。食事が健
        康に一番大切なのだという認識がまったくない。
        親が健康知識を持っていないのだから子どもに教えられ
        るはずがない。

はきちがえ   人間の命、なかでも子どもの命が大切ならば食べ物が大切
        なのだ。
        それなのに一番大切だと考えていることは東大に入るこ
        と、偏差値、そして東大が無理ならばその下のクラスのこ
        の大学を目指そうと考える。
        大切なものを日本中が履き違えていないだろうか。

店で教える   食べ物が大切であることを皆さんは認識してもらいたい。
        しかし、これは誰も教えないのでお店で教えるしかないと
        思っている。ウチでは消費者の意識改革を目指している。
        食のルネッサンスである。
        食べ物が大切であることを従業員にも話してみるが、それ
        ほど大切とは考えていないのだ。考えている人は「なにか
        すでに病気をして苦しんだ人」である。
        このことから考えると、何か大きな病気をした方がいいか
        もしれない。

自然治癒力を  風邪を引いて熱がでた。
        熱を出すのは身体が自然に治そうとして努力している結
        果なのだそうだ。それなのに薬を飲んで熱を抑えようとす
        る。自然治癒力を大切にしたい。
        私はテレビの食品コマーシャルは大嫌いだ。
        10のものを20,30,100に表現すれば広告になり
        10を10では広告にならない。これではウソに近いでは
        ないか。
        「電通」を止めた人にこの話をしたら、「その通りだ」と
        賛同してくれた。

テレビを消す  子どもにテレビを見せていても、コマーシャルになったら
        音を消したほうがいい。子どももコマーシャルによってマ
        インドコントロールされ歪められてしまう。

日本食は優れる 久司道夫氏はボストンのシュバイツァーと言われている
        方だが、世界中の食べ物を調べた。
        歯の形などからも研究し、人間は穀物を中心にして食べ、
        肉や魚は少なく・・・と。結局昔の日本食が世界で一番
        良いという結論になった。
        玄米は周りの皮にミネラルが豊富にあり、これにみそ汁、
        つけものは発酵食品で消化を助ける。小魚は全体食で体に
        非常にいい。
        スタミナというと、肉や魚を連想し、これを食べないと力
        が出ないような気がしてしまう人が多いが本当に馬力が
        出るのは玄米だという。
        白米ではミネラルを他のおかずで補わないとだめで、30
        種以上の食品が必要となる。玄米は快便にもいい。毒のも
        のを出す排泄作用もある。

日本食の破壊  この日本の食生活の歴史も、50年で簡単に壊されてしま
        った。
        これはテレビのコマーシャルがいけないと思う。
        テレビコマーシャルを見ると、ついマクドナルドを食べて
        しまう。
        ケンタッキーフライドチキンやミスタードーナッツスな
        どを食べてしまう。動物性脂肪を取りすぎるし、リン酸
        塩などの添加物が多い。
        これらの偏った食生活は成人病を起こしてしまう。わずか
        40-50年で成人病が広がってしまった。
        これは南の島々もアフリカも日本とまったく同じ状態な
        のである。

文明人種    エスキモーはアザラシを捕まえて生肉を食べて健康に暮
        らしてきた。肉を生のまま食い、生血を飲んだ。
        これがよかった。
        ところが文明の発達した人種が来て、肉は焼いて食べろと
        教えた。野菜がないのでミネラルが欠けて成人病になって
        しまう。
        我々の食生活がこのように変わってしまったが、これから
        どうなるか。

今まで     今までは大メーカー中心の世の中だった。
        これからはどうか。
        今まではモノが無かった。それなので世の中にモノを大量
        に供給するのが大手の使命だった。
        今はモノが余っている。これからは同じパターンではいけ
        ない。小さい店がこれからは消費者の立場に立ってあれが
        良い、これが良いと情報を伝えるべきである。

薬の副作用   病気についてだがこれからはどうなるだろうか。
        デンマークにはカゼの薬はないそうである。カゼを引けば
        寝て治すのがあたり前。寝ていれば治るからであり、薬を
        飲む必要はないからだ。
        日本のコマーシャルは消費者をマインドコントロールし
        ていて、「ゴホンといったらすぐ飲め」と云う。
        そして良い点だけを強調し、マイナスの点はいわない。つ
        まり副作用については一切云わない。
        それ飲め、それ飲めでは胃や肝臓が悪くなる。薬が自然治
        癒力を弱くしているのだ。

インドでは   外国では薬屋をあまり見かけない。
        日本では医療費30兆円にもなっているが病人は増えて
        いる。食べ物をもう一度考えなおして見る必要がある。
        インドではスパイスで病気を治すそうです。カレーライス
        に入れるスパイスの量を調節して治す。薬を飲んで治すの
        ではない。
        病人が減り、健康な人が増え、医者や薬局がひまになる。
        これが理想の姿だ。

給食      学校給食は生徒のお母さんがはじめのうちは作っていた
        のだ。しかし自治体は他をマネて効率を考えて給食センタ
        ーをつくり、何校分かをいっしょにまとめてつくるように
        なった。
        効率中心に考えると味を無視するようになり、その結果食
        べ残しが多くなった。食費を大切にして食事を軽視する。

市場の価格   他よりも1割おいしい、または2割おいしい果実の価格が
        それぞれ1割〜2割高くなるならばお客さまは納得する。
        しかし、現実は2倍、3倍となってしまう。
        この価値(味)と価格の関係は非常にむずかしい。お客さ
        まに理解されるのに永い年月が必要である。

例<フルーツ>  キウィフルーツであるが、単に作っただけでは酸っぱく
        て顔をしかめるほどである。
        ウチのキウィイフルーツは日本一で、香川県で作っている
        ものである。甘い。230円だ。大きいものは1000円
        もするがこれはウチには来ない。東京のいいところに行っ
        てしまう。
        このように、価値あるもの、皆が欲しがるものを作ればす
        ぐにでも売れる。ただし、おなじものを皆で作ってはダメ
        だ。

おいしい弁当  弁当を考えよう。
        480円の弁当を作りたいとする。売値から逆算していくと
        使える材料はこれ・・・となり、消費者が求めるものと
        違うものとなってしまう。
        値段が高くなっても、これだけの材料を使ったのでこれだ
        けの金額になったのだから高くても仕方がない。その代わ
        りおいしいものとなる。

惣菜      ウチの特徴は惣菜だ。
        はじめるのがほかの店よりも2−3年早かった。
        皆が待っていたものである。ウチはコロッケは冷凍だが、
        ほかの惣菜は一切手作りである。

スーパーの方式 普通のスーパーはアメリカのスーパーマーケットの理論
        による。同じ学問で同じやり方でやつているので全国みな
        同じになってしまっている。その結果、価格競争になって
        いる。ウチはこれとは土俵を変えている。
        ちがったアイデアを自分たちで作る。客はおいしいもの、
        食べたいと思っている。

本物の味    昆布とかつおだしのお澄まし、京都の味はとてもいい。ハ
        ンバーガーではこうはいかない。
        大手メーカーでは本ものと違うのが多すぎる。モノのない
        ときに安く供給したがこのときはこれで良かった。

今は      モノが満タンになったとき、見なおしが起こる。今は、あ
        らゆる点で時代の変わり目にきている。
        モノがないときはたくさんモノがあることが大切だった。
        今は客がモノを選ぶようになった。
        自分の価値観でモノを選ぶ客もふえている。メーカー側の
        コマーシャルによる一方的な価値でなく、自分が使うとき
        の本当の価値に客側を気づかせることが大切だ。

客の種類    客にも二種類がある。
        何か安いモノはないか・・・・と探す客
        変わったモノ、おいしいモノはないか・・・・と探す客
        こういう客は書いてあるものを読み、ゆっくり買い物ので
        きる店を求めている。

和三盆     四国に手作りの砂糖の店がある。重要文化財になっている。
        寒いときでも手でこねる作業をする。とても高い。しかし
        その砂糖を食べるとまろやかでとてもおいしい。ミネラル
        が豊富で身体にプラスとなる。
        これは日本古来の手づくりの砂糖として外国のVIPのお
        土産になっている。

終わりに    ニセモノがはびこる世の中である。
        キッコーマンの醤油は匂いがしない。このため子どもたち
        も「おかあさん、この醤油は匂いがしておかしいよ」とい
        うことになる。
        醤油は発酵食品で匂いがするものである。
        これらの間違いを直していきたい。
        これからは大よりも小の時代、お客への愛と知恵で、本当
        にお役に立てる時代が来ている。
        もう与えられて時間となってしまった。
        ご清聴ありがとうございました。

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