なかりける 赤い花 皿二つ 響きかな 遠きかな 何々ぞ する人ぞ 電車かな 虫の宿 天の川 帰りけり 木々の影 谷一つ ことならず 野分けかな 今朝の秋 法隆寺 ひらひらす 美しき 深みかな 秋の暮れ 匂いかな 仏達 命かな 西へ行く 北へ行く 落ちにけり 文化祭 鳴りにけり きまりけり 柿二つ ひとつづつ 流れけり 月ひとり ホタルかな 動きけり 行ったやら 柔らかき 天の川 昼寝かな 言うことば 港かな 秋の風 夜もすがら 日差しかな 数えけれ もう黙れ 泣くこかな 浮かべたる 忘れねば 泳ぎいづ 壊れけり 初夏の風 日傘かな 人に言う 人に会う 流れけり 花一つ 夏氷 踏みにじり 散っていた 来たりけり 愛らしい 五月晴れ 夏の月 冬の月 恐ろしき 未来あり そそのかす 燃え立たす こけの花 喧嘩かな 別れかな あわれかな 桃太郎 雪残る 合格す シクラメン 椿かな 春の雲 暖かさ 倉庫番 春の土 旅の空 白き飛ぶ 色を見し おぼろ月 よちよちと 卒業す 光かな 月夜かな 桜草 桜かな 筆二本 二月かな 春の月 彼岸かな 寝たりけり 沿い歩く 立ちにけり 富士を見る 押さえけり ひばりかな 思いあり 日は西に 草の餅 日永かな 浅草か 山の音 隅田川 桃の花 家遠し 出にけり 砂遊び 空の色 城下町 春いづこ こぼしけり 峠かな 浅き春 通り過ぐ 水の音 寒いのは 藤の花 バラの花 山路かな スミレ草 子どもかな 目は涙 野馬かな 彼岸かな 彼岸花 楽しそう 嬉しそう 悲しそう わびしそう おもしろそう 恐ろしい 楽しけれ 嬉しけれ 悲しけれ わびしけれ おもしけれ めでたさよ めでたけれ 本を閉じ 窓を閉め 駆けめぐる 海の色 遠からぬ 倒れけり 年の夜 雪の闇 初詣 見れば散る 葉をこぼす 時雨かな 山の村 町の中 ぶつけたり 日の光り 七五三 若菜かな 若葉かな 麦踏めり 足おどる 氷けり 師走かな 屏風かな つららかな おらが春 門の松 海があり 砂浜に 山見ゆる 海見ゆる 塵もなし 拝みける 遊びけり 戻る父 早さかな クリスマス 散る木の葉 冬至かな 流れるよ 日向かな 冬日なり 春日なり ものがたり 年忘れ 冬の海 春の海 夏の海 流れ行く 忘れけり 止みにけり 泳ぎけり 波の上 尋ねけり 枯れ木山 北斗星 雪ばかり 動きけり 山おろし 落ち葉かな 見えにけり