研究部会ー平和・人権部会ー
第21回読書感想文・作文コンクールの取り組みについて
1、新しいこころみ
前回から2年ぶりに取り組まれました。従来の「読書」感想文から「体験」を文章にした「作文」も本コンクールの対象にしました。
前回までの優れた応募作品の中に広島・長崎そして沖縄への修学旅行を体験し、それをもとに読書をしてそれを作品化したものが多くみられました。現在の高校生が平和や人権をテーマに「読書」をする時、それが身近でリアルに感じるのは「自らの体験」をくぐった時です。この「体験」を読書を通さず直接文章にしてもらうというのが今回の「作文」です。
応募数79のうち「作文」が20もありました。そして優秀作品3編中2つが「作文」がしめ、新しいこころみがコンクール発展の方向を示しています。
2、参加校が少なかった
高校生に「平和・人権」を考えてもらうことが本コンクールの目的です。今回の試みも、そんな目的に添ったものです。ですから、応募する高校生が増えることが、その目的達成の指標になります。コンクール要項を発表するときにも「参加校を増やす」ことが最大の課題になります。参加校は今年度7校に止まりました。前回の14校の半分です。この要因には@取り組みが遅れた、A後援依頼や図書館などへの働きかけができず広がりが弱かった。Bこれらの基本にあるのが事務局体制の弱さがあげられます。今年度は、早急に事務局体制を確立して準備に取りかかることが重要です。
3、今年度の入選作品
参加校が少数ではありましたが、応募作品は高校生らしい瑞々しい正義感や感性を感じさせるものが数多くありました。79作品のうち、優秀賞と佳作は次の通りです。
優秀作
丸山久美子さん(伊勢崎女子高校2年) 「過去に目を向けて」
持田有希子さん(高経大附属高校2年)
「『知らなかったあなたへ』を読んで」
松村綾佳さん(桐生工業高校2年) 「私達の誇り」
佳作
中島弓絵さん(桐生工業高校1年)「『かさをささないシランさん』を読んで」
金井由香梨さん(桐生工業高校2年) 「やさしさ〜『太陽の子』を読んで」
小内美佳さん(高経大附属高校3年) 「『もっと知ろう朝鮮』を読んで」
廣岡侑利子さん(伊勢崎商業高校2年) 「『太陽の子』を読んで」
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