(平和・人権教育部会)報告
   第21回「平和と人権を考える」読書感想文・作文コンクールについて
 今年から新しいこころみをおこないました。
 従来の「読書感想文」に体験「作文」を加えました。広島・長崎そして沖縄への修学旅行が増えました。また、「ハンセン病」裁判で国の政策の誤りが断罪されました。これをテーマにした授業や部活動が取り組まれました。これらの中で、「知らなかったことを知った」若者のエネルギーが噴き出詩、種々の活動が行われました。このようなことを背景に、「平和・人権」読書感想文コンクールに「作文」を加えました。
 この結果、応募作品79編のうち読書感想文が59、作文が20となりました。初めての応募方法でしたが、作文もある程度の数を示しました。内容的にも、優秀作品3点のうち2点を占めるなど力作も多く見られました。体験「作文」を加えた今回のこころみを充実させていかなければなりません。
 6月に要項を発表し、9月まで応募の受付をおこない、10、11月で審査を
行いました。その結果、優秀作・佳作は次のようななりました。
優秀作
 丸山久美子さん(伊勢崎女子高校2年)
    「過去に目を向けて」(作文)
  持田有希子さん(高経大附属高校2年)
    「『知らなかったあなたへ』を読んで」(読書感想文)
  松村綾佳さん(桐生工業高校2年)
    「私達の誇り」(作文)
佳作
  中島弓絵さん(桐生工業高校2年)
    「『かさをささないシランさん』を読んで」(読書感想文)
  金井由香梨さん(桐生工業高校2年)
    「やさしさ〜『太陽の子』を読んで」(読書感想文)
  小内美佳さん(高経大附属高校3年)
    「『もっと知ろう朝鮮』を読んで」(読書感想文)
  廣岡侑利子さん(伊勢崎商業高校2年)
    「『太陽の子』を読んで」(読書感想文)
 応募作品中の作文で「若干の安易」さが見られましたが、ほとんどが真正面から現実を見据えたものになっていました。「平和について考えていない」「人権感覚が欠如している」などと言われる高校生が、本に書かれたことや体験を正面から受け止め、日常生活では体験できないことを本や部活動・修学旅行を通して読み・体験し、その事実に「圧倒」されながら「驚き」「感動」し、文章にまとめ上げていました。その意味で、新しいこころみは成功でした。もっと充実させていくことが必要です。
 これに反して、応募作品が79編、学校数が7校と例年に比較しても少数にとどまりました。これを拡大することが例年同様に今年も課題になりました。

戻る