全公立高校を男女共学にして男女共同参画社会へ 

        公立高校男女共学を実現する会総会・学習会ひらかれる

 

去る1月12日(土)に「公立学校男女共学を実現する会」(代表 高橋久仁子群馬大学教授)の第3回総会と学習会が、群馬大学教育学部で開かれました。

 総会では、全ての公立高校の男女共学化を目指して、「実現する会」は、署名活動(知事宛5003筆、教育長宛4776筆)、学習会、行政への働きかけ等をやってきたことや会計が報告されました。そして、今年度は、○会員の拡大(現在170名を200名にする)○県議会や議員への働きかけ ○教育委員会への働きかけを重点的に進める活動方針が決められました。

代表は、高橋久仁子さんが再任。事務局長は、新しく斎藤周さん(群馬大学教育学部教授)に。また、25名の世話人が承認されました。

 学習会では、「女子校の共学化―共愛学園の試み」と題して、共愛学園前橋国際大学の大森昭生さんが問題提起をしました。

 前半は、仙台生まれで、仙台一高(男子校)出身の大森さん自身のジェンダ ―への開眼のお話。後半がテーマに沿ったものでした。

高校時代の大森さんは、特別愛校心はなかったがフェミニストで、“芋に会”でも、「やっぱり女性が料理するとうまいなあ」と思う一人であった。大学で、アメリカ文学を専攻したが、そこでフェミニズムとジェンダーが取り上げられ、知識としてのジェンダーに興味を持ち始めた。また、彼女のために、大学院での研究を選んだと思っていた彼女が、自分から去ってしまう時、「あなたは、自分の研究を、自分のために選んだのではないの」と言われ、自分らしさを探求するようになり、自分自身が変革して行った。そして、今では、ゼミでジェンダー論を取り上げているとのことです。

 1888年(明治21年)に、キリスト教に基づく女子教育のための学校として設立された共愛学園は、1999年に共愛学園前橋国際大学(4年制、男女共学)を設立しました。この流れの中で、共愛学園の中学・高校では、校長のコメント@キリスト教主義の学園であり、神のもとではすべての人が平等であるという教えによるA男女共同参画社会へ向けての必要性B少子化による生徒数の確保 を受け入れ、スムースに男女共学に移行したとのことでした。

 大森さんの自己変革のお話は、男子高校の悲劇(?)だと思いますが、女子校の場合も同じような事が言えるでしょう。すべての高校の男女共学化は急務です。男女共同参画社会にするためにも。         (冨田 英子)

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