男女共学研究部会
<群馬県の別学率は全国一>
群馬県には公立の高校が73あります。その中で、別学校は23校(女子校14校、男子校9校)あり、男女別学率は31.5%
で、全国一の高さです。
・ 公立高校の別学率全国ランキング
[1位]群馬県 31.5%
[2位]宮城県 31.0%(1999年、知事が共学化を表明)
[3位]栃木県 26.5%
[4位]秋田県 12.7%
[5位]埼玉県 9.9%
(朝日新聞 2000年.3.27より)
* 福島県は、別学率が13%でしたが全県立高校共学化が確定している(2003年の入学生で完了)ので入っていません。
* 31都道府県では公立の別学校はまったくありません。
・ 群馬県の県立の女子校、男子校(2001年)
[女子校]前橋女子、高崎女子、桐生女子、伊勢崎女子、太田女子、太田西女子、沼田女子、館林女子、渋川女子、藤岡女子、
富岡東、前橋東商業、吾妻、境(以上14校)
[男子校]前橋、高崎、伊勢崎東、太田、沼田、館林、渋川、藤岡、富岡(以上9校)
* 県高校再編整備計画(前期5年分―2002年から2006年まで)で藤岡と藤岡女子を統合して男女共学の新高校設置、
伊勢崎東と境を統合して男女共学の新高校設置、伊勢崎女子を男女共学の単位制高校に、太田西女子を共学のフレックスス
クールにと発表された。
<何故群馬県は別学校が多い>
戦後、占領下の教育改革で、新制高校はすべて男女共学になるはずでした。ところが、南東北、北関東の各県では、旧制の中学校
(男子)、女学校がそのまま新制高校になってしまいました。一つには、管轄の占領軍地方軍政部の教育担当官が、共学の方針を徹底
させなかったためと言われます。それに加えて、戦前の別学制度の下で、男女の教育程度の差が非常に大きかったことからくる猛烈
な共学反対があったことも事実です。
その後、高度経済成長期に、「家庭科女子のみ必修」となったことが、男女別の教育課程を作り出し、別学校の存在を許してきま
した。国連の女子差別撤廃条約を批准するために、「家庭科男女共修」(1994年)になった現在、「共習」を保障できない別学
校の存在は問われるのではないでしょうか。(新ぐんま共学プランー公立高校男女共学を実現する会―より)
<何故別学は問題>
○別学は、反人権教育をしていることになる
「人権とは、人間の尊厳を確保されて、各人が自分らしく生きる事、自分の事は自分で決められること。」
<『群馬評論』2000年10月号P.41斎藤周氏の論文より>
男女別学は、男と女は違うことや、男らしさや女らしさを他者が決めることになるのではないか。特に、公教育が制度的に男女別
学を温存することは、反人権教育を手助けしていることではないか。
○少なくても、義務教育では、学校教育は、子どもが社会人に成ったときと同じ条件で学べるように条件を整えなくてはいけない。
(平均学級、男女共学、地域性等)
* 高校進学率や社会条件等を考えて、ここでは高校も義務教育に入れる)
○・日本国憲法第14条(法の下の平等・・・)すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地
により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。・・・
・教育基本法第5条(男女共学)男女は、互いに敬重し、協力し合わなければならないものであって、教育上男女の共学は、認め
られなければならない。
(群馬県高校教育研究所NEWS、NO19,P7より)
<男女共学の学校は今・・市立伊勢崎高校で>
群馬県教育研究所NEWS,NO24の「すなっぷ・・・家庭科の授業は・・・」をご覧下さい。
<実効の伴わない行政の男女共学>
「群馬県の共学をめぐる方針と動き」をご覧下さい。
<男女共学化県内運動の動き>
「公立高校男女共学を実現する会」をご覧下さい。
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