トップページへ前のページへ戻る

モンゴルに桜を咲かせようプロジェクト

2003.5.1企画責任:ボランティアサークル「Advance」

中川小学校のみなさん、今回は「桜を咲かせようプロジェクト」に協力してくれて、どうもありがとう。 さて、モンゴルってどんなところ? どうして桜を咲かせるの?みんな分かるかな。これから簡単に説明していくね。

1.モンゴルってどんな国?

正式な国名はモンゴル国。広さは156万平方キロメートル、日本の約4倍。モンゴルの人口は240万人。これは群馬県の人口より少し多いくらい。そして、モンゴルにいる馬の数も240万頭で、人と馬が同じ数なんだ。首都(しゅと)はウランバートルという町で、東京から飛行機で3時間で行けます。

モンゴルは大草原が国じゅうに広がり、人々は家族と馬や羊を飼いながらゲルというテントに住んで暮らしています。

ゲルの前で家族写真

モンゴルの冬はとても寒く、-30度まで気温が下がります。雪がとけて草の青々している時期は5月から9月の5ヶ月間だけです。 そして、モンゴルは雨が少ししかふらない場所としても有名です。1年間でも日本の2ヵ月分の雨しかふりません。そのため、寒さとかんそうにつよい植物だけしかはえることができないので、草原が広がっているのです。

2.モンゴルの環境問題

ところが、そのように美しい自然がのこるモンゴルにも近ごろ、いろいろな環境問題が見られるようになりました。
そのなかでも、とくに大変なのが砂ばく化の問題です。
モンゴルは今も、牧場で馬や羊に草を食べさせて育てる牧畜(ぼくちく)という生活が中心となっています。馬は乗り物として、羊からはミルクやお肉がとれますが、これがモンゴルの人のゴハンになっています。
そのため、馬や羊はモンゴル の国の宝物とされているのです。

牧場の草を食べてしまうと、となりの牧場にひっこします。こうして季節にあわせて住む場所と牧場を移動する生活を遊牧(ゆうぼく)といいます。

モンゴルは、遊牧の国として有名。雄大な自然とともに、仲の良い家族とともに、調和して生きるモンゴルの人たちの暮らしはとても素敵です。

いままではこの遊牧生活でうまくいっていました。ところがこの70年のあいだに馬や羊の数が約2倍にふえたのです。この羊たちがたくさんの草をどんどん食べてしまうので、砂ばくもどんどん広がっていきます。ほかにも砂ばくが広がる原因があります。木をたくさん切りすぎたり、病害虫の影響だったり、雨がふらなくて草がかれてしまったり…

みなさんは、花だんや畑にある花や草がかれちゃったらどうします?きっとまた花や草をうえるでしょう。 ところがモンゴルの人たちは、いままで遊牧しか知らなかったので、「ほっておけばそのうち草がはえてくるだろう…」といって、ぜんぜん木や草をうえようとは思わないんです。

それじゃあ、砂ばくも元にはもどらないですよね。それにモンゴルの自然はきびしいので、ただ木をうえただけでは、冬のさむさや水不足ですぐにかれてしまうでしょう。きちんとした手入れが必要なのです。だから…

日本から木のうえ方・育て方をモンゴルに教えてあげて、砂ばくを元のミドリの牧場や森にもどそう!これが「桜を咲かせようプロジェクト」です。サクラの木は日本の花として外国でもとても有名なんです。それで、日本の花「サクラ」をモンゴルにうえて、日本とモンゴルの国がこれからもずっとなかよくしていけるように…ということでサクラの木をうえるんですね。

モンゴルのきびしい自然の中でそだつように、チシマザクラというとっても寒さにつよいサクラをうえます。チシマザクラは日本でもとても寒い北海道の高い山の上でしかはえないサクラです。

今回は、日本からこのサクラのタネと、みんなの書いてくれたメッセージをモンゴルの小学校にプレゼントします。返事が楽しみだね。そして、みんなが大きくなってモンゴルにいったときには、きっと校庭のサクラの木も大きく育っているよ! モンゴルのお友だちとお花見なんかできたら最高だね。だから、みんなもモンゴルのお友だちが美しい自然とともにいつまでも幸せに暮らせるようにこれからもおうえんしてあげてね!

トップページへ前のページへ戻る


Copyright © 2004 Volunteer Circle Advance <advance_g@yahoo.co.jp>, All rights reserved